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成田の里山 [コラム]

今日は節分。暦上では今日が冬の最終日。でも実際は寒さはこれからが本番。一年の締めくくりに何を思いますか?

木にぶつかるのではと思うほどの低さで飛行機が降り立っていきます。ここは成田の芝山、すぐ近くには成田国際空港があります。


久々の休みで東に向かって車を走らせました。

以前何度かお邪魔した阿賀多神社にお参り。この方面に行くときは必ずといって良いほど立ち寄ります。
特に信仰とかはありませんが、この神社の樹木の素晴らしさに惚れてしまったのが理由です。

ここ一体の森には貴重な巨樹が多く見られます。東日本一を誇る千年杉をはじめ、スダジイやアカガシ、モミが見事なまでに育っています。


幹の太さは直径8m、高さは40mにもなる千年杉です。
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静まり返ったその杜をこのスギが見守っているような佇まいをしていました。

アカガシの材は赤みがかかっているのでその名が付いたのですが、切ってみなければ解らず・・・
樹皮が荒くボロボロしているので"アカ"のように見えることから、と師匠にそう教わりました。
落ち葉も赤み帯びています。
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そして自分が最初に感銘を受けた場所であり、大好きな樹木でもあるここのスダジイです。
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高さは30m近くあるでしょうか?枝葉を広げたその姿は正しく天然のプラネタリウムそのものです。毎年変わらぬその光景を目の当たりにして悦に入るのです。
ひと通り杜を観て、再び東へ。


成田の芝山で小休止。この辺りは国が強引に地元農地を買い上げて滑走路を建設した場所です。当時の成田闘争は今でも記憶に新しい。今なお闘っている住民がいます。

国が買い上げた空港以外の場所を里山として保全しようという'成田国際空港株式会社の森'がこの側にありました。
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成田国際空港株式会社が管理するだけあって(?)良く整備された里山です。
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森の向こうには空港が見えます。


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エノキ、シラカシ、コナラ、スダジイ他の樹木そして池と湿地。里山をそのまま残しました!と言わんばかりの絵に描いたような里山が広がっています。

でもここにはひと一人遊びに来る人はいません。平日ということもあるでしょうが、足跡すらない。
本来の里山の機能を全く無視して造った結果でしょう。寂しくも悲しい一例でした。

開発した結果、もう元には戻れないことは十分解り切ったことではないでしょうか?利便性を追求したあまりに、失うものも大きいことを十分理解しての開発だったのでしょうか?

流山の里山にも同じことが言えます。森を次々に伐採して開発を推し進め、緑が少ないからといって植樹する。こんな馬鹿げたことあってはいけないんです。 もう少し冷静に考え直す時期は来ているのではないでしょうか?
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