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朝散 [コラム]

朝シャンならぬ朝サン。朝のお散歩だから朝サン。

実家の犬の散歩で増尾の城址公園に行くことが多い。
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向かう手前の大津川沿いにはひっつきむしが沢山。
オオオナモミ
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アメリカセンダングサ
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これからこの果実や花が育ってくると散歩も気を付けないといけない。実家の犬は毛が長いので、これらの実がつくと、それはそれは厄介なことになる。


紫色の小さな花をつけたアレチハナガサ
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ヨモギの花
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シロザの花
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イヌホオズキの花と果実
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城址公園の池の回りに植えられたカツラがちょうど落葉で、落ちた葉からはカラメルの焦げたような香りが一面漂う。


私の大好きなレモンイエローの花のアキノノゲシに、何やら鮮やかすぎる幼虫が食事をしていた。オレンジ色に黒の斑点で、いかにも鳥さん食べてくださいと言わんばかりの目立つ色彩の幼虫だ。
ホソバセダカモクメという蛾の幼虫。成虫はなんとも地味そのもの。派手過ぎる方が鳥たちには敬遠されるのだろうか?
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犬の散歩も終わり、柏から流山へ。早起きついでに流山の里山も歩いてみた。

曇り空だった朝方も9時を回る頃には、すっかり日が射してきて快晴となる。

熊野神社上空は綺麗な青空だ。
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森にも眩しすぎる位の日が差し込む。
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スダジイのドングリが落ちていた。とんがり帽子型の殻斗である。この実はそのままでも食べることができる。
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もう1ヶ月もしないうちに赤くなるヒヨドリジョウゴの果実。人間にとっては毒ではあるが、ヒヨドリ等の野鳥にはご馳走である。
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飽きることのない散歩、常に発見の毎日である。だからやめることができないのだろう。

明日は何を発見できるのか?

by 羽振俊
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聴覚 [コラム]

台風も去り気持ちのよい秋晴れです。久々実家の犬の散歩で手賀沼に注ぐ大津川沿いを歩いてきました。
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秋風の吹く中、先日行われた自然観察指導員の講習会での出来事を思い出しました。

五感を使った自然観察、手でさわって、見て、聞いて、嗅いで、食する手法です。

講師が突然立ち止まり、「1分程目を閉じてください、そこには何が聞こえますか?」と。



目を閉じてみると、普段何気なく聞こえていた音や声が鮮明になってきます。

風の通りすぎる音、揺れて擦れるアシの葉、モズの甲高い声、コオロギの声、カラスの鳴き声、ツクツクボウシとアブラゼミの鳴き声、飛行機の音、キジの鳴き声・・・

視覚が邪魔をしていたことに気がつくはずです。

目を閉じることで、さらに聴覚が研ぎ澄まされていきます。そこには今まで気がつかなかった音や声がたくさん飛び込んできます。

是非あなたも試してみてください。きっと瞼の裏側には、音と声で違った景色が写し出されることでしょう。


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自然観察指導員 [コラム]

先日土曜日曜の二日間、手賀の丘少年自然の家で自然観察指導員の講習会を受講してきました。

60名の受講生は老若男女、沖縄から受けにこられる方も。初日、開講式後、3つの班に分かれ早速フィールドへ。森を通して自然の仕組みについて講義を受けました。自然観察の視点である、五感の大切さを学びました。しかし後、この講義が私を悩ませることとなります。
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昼食を挟んで午後からは講義です。そこでは生物多様化の保全と人間の暮らしの中における自然の保護を考えました。
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講義のあと、各自自己紹介の場があり、受講生60名と主催者側の紹介がありました。

夕食後は自然の観察をテーマに自然観察会と指導員の役割について2時間の講義でした。そこにおいても自分の今まで行ってきたことがらを根本から変えてしまうほどの衝撃的な内容の講義でした。

翌日の予定で各自ミニ観察会を発表しなくてはいけないことがさらに追い討ちをかけました。

初日の夜はまだまだ続き、講義のあとは全員で情報交換会です。各地域で活動されている方たちのお話を聞くことができ、今後の自分の活動に役立てるヒントを頂くことが出来ました。
11時就寝、明日の発表会のことでろくに寝ることもできず、考え込んだことは言うまでもありません。

翌朝はオプションの観察会、6時に起床して近くの谷津田まで歩いて観察会を行いました。
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その間もどういった観察会を開けば良いのか考えながらの状態です。。。

朝食後はミニ観察会に向けて講師が自然観察の素材をいくつかヒントとして与えてくれる野外実習です。
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昼食前から各自ミニ観察会の下調べ。もうすでにテーマは決まっていたのですが、先の講義で講師が自分が予定していたことをやられてしまったので、振り出しに。
ミニ観察会は持ち時間5分で行うフィールドもコンクリートの建造物から公園、森の入り口とかなり限定されています。
いかに観察会で楽しく自然と触れ合え、興味を持ってもらえるか、そしてそこから自然保護の重要性を引き出せるかが問われます。そこには知識だけでなく、気配りや笑顔も重要になってきます。

午後1時を過ぎて最後の野外実習のミニ観察会の発表会が始まりました。
私のテーマは"冬に備えて"。場所は公園に限定しました。公園の運動場に生える植物の観察です。季節的にはまだ少し早かったのですが、踏まれても枯れずにたくましく生き抜く植物たちを取り上げて、皆さんと観察を行いました。そこでは放射状に地面を這うように延びた茎や葉を見てもらい、どうしてこうなるのかを考えてもらいました。実際、地面に寝そべって、これら植物が日を沢山浴びれることや風から身を守っていることを説明しました。

今回自分の知識をただ単に伝えるのではなく、逆にみんなに五感を使った観察をしてもらい、引き出してあげることが観察会のあり方であることを知りました。
この事を今回の講習会で一番悩み抜いたことでもあったのです。

二日間に渡る濃い内容の講習も終り、無事自然観察指導員になることができました。
最後、閉校式で講師の方が言ってました。「今日からあなたたちは指導員ですが、始動員でもあります」と。

今回の講習会で学んだことを早速フィールドに出て活動していこうと肝に命じて手賀の丘をあとにしました。


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明日からの二日間 [コラム]

明日と明後日、千葉県立手賀の丘少年自然の家にてNACSーJ自然観察指導員講習会に参加してきます。
2年越しの願いがかなっての参加だけに期待がたかまるばかり!

野外実習と講義が朝から夜までビッシリ入っています。

ここの講習会を通じて自然保護の考え方や自然観察の手法をもう一度基本から学び、この講習会に参加する方との情報交換とともに交流を深めていきたいと思います。

そして自然保護と自然教育活動の普及と実践を今後のイベントに役立てていこうと考えています。


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午後三時 [コラム]

ここのところバタバタ用事が入り、ブログアップがご無沙汰しています。

去年、水のない泥の溜まったドブに綺麗なピンク色をした蕾を持った植物が育っていました。
さらってしまってはせっかくのこの可愛らしい蕾を持った植物も咲かずじまいで廃棄されてしまう・・・
スコップ片手にこの植物を持ち帰りました。

この植物の名はハゼラン。熱帯アメリカ原産の帰化植物で、明治初期に観賞用に持ち込まれた花が野生化したそうです。名前の由来は蕾がはぜるように咲くランのような花から来たそうですが、諸説いろいろ。

話は変わって・・・
有川浩の小説”植物図鑑”をご存知でしょうか?
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です。」
さやかはその物言いを面白がり、行き倒れの男”樹”を家に上げることに。ところがこの樹は家事万能でさらに植物オタクだった。一晩のはずが一緒に生活することになったのです。
週末ごとに近所で野草採取をして料理する彼、次第にさやかはこの樹に惹かれていくのです・・・

ちょっぴりほろ苦い恋愛小説です。

この小説の中に出てくる植物にこのハゼランがあります。
ハゼランの別名”三時草”。午後三時になると開花することからそう名がついています。

小説の中で、樹がこの花をさやかに”三時草”と教えますが、さやかはこの花を間違えて”ゴゴサンジ”と覚えてしまう、そんな一篇がありました。

去年拾ってきたうちのゴゴサンジは蕾のまま、ひとつも開花せず、種だけができました。今年その中のたった一つの種から、小さな小さな葉をつけ、ようやく蕾がつきました。
そして昨日の午後三時、まさしく開花したのでした。
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またこの”植物図鑑”読んでみたくなりました。

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白露 [コラム]

今日は二十四節気の白露。十五夜でもありますが、この天気で今年は見れそうもありません。

日中もここのところ涼しく、本来なら残暑で暑い毎日を送るはずですが、今年はそれもなく、朝から晩までひんやりしています。露が草に転がる季節になりました。久しく流山の里山にも行けてなく、たまには熊野神社でリセットしなくては!

最近また新しい本を見つけました。
野の花だより 三六五日
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文・池内 紀 画・外山 康雄


どんな草花も可憐で、清楚です。たくましくもおかしくもあります。

そんな草花をめぐる池内氏のエッセイと外山氏の描く水彩画の草花絵本です。

日記形式で日々の季節の草花が楽しめます。

ちなみに今日はコウメバチソウです。
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タブレット [コラム]

今日8年使った携帯電話を新調しました。ようやくスマートフォン…

メカ音痴の私にとって、頭の痛い毎日が続きそうです。こともあろうかタブレットまで購入。

老眼の入った自分にはぴったり!この文章もタブレットでやっています。

このタブレットを導入することで、野外活動でのアップも可能になります。

暫くは悪戦苦闘しそうですが… 

明日、市川の大町公園での自然観察会の模様をあげたいと思います。

ちょうどミソハギやツリフネソウが見頃を迎えています。

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どんぐりの呼び名事典 [コラム]

以前にも紹介しました、植物と昆虫の特徴をよく捉えた、世界文化社の「呼び名事典」シリーズ。

「雑草の呼び名事典」「雑草の呼び名事典 散歩編」「虫の呼び名事典」「木の実の呼び名事典」そして
「街路樹の呼び名事典」と、昨年から続々発売し、このシリーズも5冊になりました。

このシリーズにすべて共通している点は一つ一つの植物と昆虫を丁寧にバックを白にして撮影していること、また生態写真も組み合わせて構成されていることで見やすく、わかりやすいです。
また解説がシンプルに且つわかりやすく、初めての方でも楽しく読めることです。

そしてこの秋、最新刊が出ました。

拾って楽しむ どんぐりの呼び名事典
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今まで植物は亀田龍吉氏の写真と文でしたが、このシリーズは宮國晋一氏になります。

独自の調査とどんぐり観を基本に、どんぐりが持つ魅力を最大限に引き出してくれています。常緑樹のどんぐり、落葉樹のどんぐり、外国のどんぐり、そしてコラムと、氏のどんぐりに対する情熱を至る所に垣間見ることができます。
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著者は変わっても、植物のバックを白にして撮影していること、また生態写真も組み合わせて構成されていること、そしてわかりやすい解説は受け継がれています。
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どんぐりが樹上から落ちてくる季節になります。また違った見方で秋が堪能できそうです。
この事典を片手に森に出かけてみてはいかがでしょうか?


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感動と感謝 [コラム]

お盆休みも終わり、今日からまた通常の生活に戻った方も多かったのではないでしょうか?
日中、セミはけたたましく鳴くも、夕方からコオロギの鳴く声が多くなってきました。週後半から少しずつ秋めいてくるそうです。今度の水曜日の自然観察ポタリング・筑波山編がこの夏の最後かもしれません。
お陰さまで10名を超える参加者で当日は賑やかになりそうです。最後の夏を心ゆくまで堪能しましょう!


以前、ブログで紹介した本NHK出版 足元の小宇宙 埴沙萠
身近な植物をある時は這いつくばり、またある時は寝転がって”植物の命”をカメラで追っている方の本です。

先日、書籍を整理していたら、2年前ある方から戴いた本の著者が、なんとこの埴沙萠氏の本であったことに気がつきました。
自然観察に本格的に興味を持ち出した頃、真剣に応援してくださった(今もくださる)方からのプレゼントでした。
植物記 DAYS OF PLANTS 埴沙萠”福音館書店
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当時まだ何も解らないことだらけで、どうやって良いのか何も分からず、試行錯誤していた頃を思い出します。

今改めてこの本に目を通して昔も今も変わらぬ埴氏の植物に対する情熱を感じざろう得ません。一つ一つの写真から植物の生命力が伝わってきます。その素晴らしさに深い感銘を受けます。
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「植物と一緒の時が楽しくなってしまう」・・・そんな彼の思いがこの本に詰められています。

自分もいずれそうなることを夢見て、改めてプレゼントしてくれた方に感謝したいと思います。


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二年越しの願い [コラム]

世界規模で自然が失われている現状の中、地元流山も当然のことながら同じことが起きています。
この地に来て18年弱、緑が見る見るうちに消えてなくなり、今なお進行しています。
当時の流山の里山の面影はもうほとんど見ることもできなくなってしまいました。開発をただただ眺めて失望しているのではなく、この状況をどう変えていったらよいのかを考えなくてはいけません。

それには自然に親しみ、そこから学び、さらに守るといったアクションが必要な気がします。この何年もの間、失われていく身近な場所、流山の里山を見てきて強くそう感じてきました。

個人的に週に数回の里山の散策をしていく中で、より多くの方に、まだわずかに残された自然とそれを取り囲むように進む開発を見て頂こうと感じ、自己流ながら「自然観察ポタリング」や「「自然観察会」を数年前から行ってまいりました。


今回、ようやく念願の日本自然保護協会主催の「自然観察指導員講習会」に出席することが決まりました。
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この講習会では自然保護の考え方や自然観察の手法を基礎から学び、自然保護・教育活動の普及・実践者としてやっていけるよう指導してもらいます。2日間に渡る講習は野外実習と講義が7つあり、「生物多様性の保全と私たちのくらし」という自然保護の講義から自然観察会の企画・開催まで行っていきます。

今回の講習会で学んだことを持ち帰り、早速地元で実践していこうと考えております。
今後の活動にもさらに力が入りそうです!



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