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行き掛けの駄賃 [コラム]

先日実家の近くにある公園までハンノキを観にカメラ片手に出掛けてきた。

雑木林の端を通る。
アカメガシワの冬芽はちょっと変わっている。薄茶の髪の毛を逆立たせた様相。
春になれば真っ赤な新葉に変わり、さらに赤が抜け落ち緑の葉になるのである。
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日当たりの良い田んぼの畦道にはホトケノザの花。冬の間も枯れずに花も咲いている。
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フキノトウを発見!これを見ると春近しと感じるのは自分だけであろうか?ここを散歩する人はあまり興味示さないようだ。天婦羅で戴くと更に春を感じる。
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目的地に着き、さてハンノキ観察!と思ったら目の前の池の岩場に鮮やかなものが・・・
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今日は一眼レフではなく、持ち運びの便利なもう10年物のコンパクトデジカメである。大分くたびれてきているものの、常にポケットに入れておけるサイズなのでついついこっちの方の出番が多い。

眼を凝らしてみるとカワセミではないか。岩場との距離3m弱でも物怖じせずじっとして動かない。はじめ置物かと思ったほどである。

先日行った市川の長田谷津にもカワセミはいて、ここでは物凄い高価そうな(実際は高額ですが)望遠レンズを装着したカメラを構え、まるでグラビアアイドルを取り囲むように、カワセミを撮るカメラマンが大勢いる。

近所のこの公園では散歩する人がいるだけの普通の公園である。私がカワセミを見つけて嬉々としていても、何事もないように散歩人は通り過ぎていく。

岩場にいたカワセミは場所を移動。池に張り出すように生えた低木の枝にとまった。私との距離も更に縮まり2mほどになった。
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枝を移動しながら池にいる獲物を探しているようだ。
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その瞬間池に急降下。
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何か獲物を捕まえたようだ。水面から飛び出す。
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残念ながらピンぼけ。やはりこのカメラでは限界かな。でも何か口にくわえているような?
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違う岩場に降り立つ。
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この後カワセミは違うところに飛び立っていった。僅か10分ほどであったが貴重な体験が出来た。

それはそうとハンノキのことをすっかり忘れていた。
尻尾のようなものが雄花である。風が吹くと一気に黄色い花粉が舞う。正にスギ花粉と同じ光景である。
人によってはこのハンノキでもアレルギーを起こす人がいるそうだ。
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尾っぽの手前にマッチの先のような形をしているものが雌花である。
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この公園は高台から涌き出た水を人工的に造った池に流し込んでいる。ハンノキは元々あったものであろう。他に水辺を好むヤナギの木が植えられており、蕾を破って花序が顔を除かせている。

カワヤナギ
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イヌコリヤナギ
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シダレヤナギ
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ハンノキを観に行くところが思わぬ小動物に出会い、すっかり気をとられてしまった。正しく行き掛けの駄賃になったのだが、どっちが駄賃なのかはご想像にお任せすることにしよう。



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