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破れ傘 [自然観察ポタリング]

もう3年も前のこと。山梨県にあるこの山をツーリングで訪れた時、まだ植物には全く疎く、道端に咲く花がなんという名前なのか分からず、とりあえず写真に収めては、戻ってから図鑑なり、パソコンで調べていました。

この山の南斜面の中腹に集落があります。時の止まったかのようなのどかな農村です。
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林道を登っていくと・・・
ホオノキの大輪の花が咲いていました。
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ウツギの花
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ヤブデマリの花
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山肌の林道沿いではマムシグサが出ていました。
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茎の下部を見るとなんとも怪しい模様。ここから名がつきました。
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山道に入り、3年前あちこちに咲いていた白い花を今回もまた見ることができました。今となっては調べることなく、すぐ名前が出てくるようになりました。
その花はチゴユリ。筑波山でも見られる植物です。ヒノキ林の林床に咲いていました。
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手入れの行き届いたヒノキ。
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標高が1000m近くになり、あたりが明るくなってきました。常緑樹のヒノキの森から自然林の落葉樹、ミズナラの森へと移ります。ちょうど今、新緑が眩しいくらい鮮やかです。下から見上げると青空を覆い隠すほど葉を広げています。コナラに比べて葉柄が短いのが特徴です。
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去年落としたミズナラのドングリ。この辺りは熊も出るので、動物たちにとっては貴重な食料になるのでしょう。
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朝から良い天気で富士山もくっきり。
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朽ちたミズナラにサルノコシカケでしょうか?2cm程のキノコがびっしり!
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ミズナラに混じってウリハダカエデが増えてきました。名のとおり瓜肌。
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今回どうしてもわからない植物がこちら。実は3年前に来た時にこの場所で密生していたのがヤブレガサ。
似た仲間でモミジガサがありますが、葉の形が違う。2日かけてようやく判明。
ヤグルマソウ  5枚の小葉から構成されています。その一枚が端午の節句の鯉のぼりにそえる「矢車」に似ていることからそう名前がついたそうです。
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ではここにたくさんあったヤブレガサはどこに?
3年前、一緒に行った常連さんに教えてもらったことが、今の自分の植物に対する関心を持ち始めた一つのきっかけでもあるのです。登る途中、ヒノキの森にたくさんありました。
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まだ出始めの頃がまさに破れた傘に見えるのですが、今回葉が広がったものしか発見できませんでした。
山菜として食べることができるキク科の植物です。
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(Wikipediaより)


唐傘オバケのようななんとも言いようのないこのヤブレガサが、植物に興味を持ち始めた自分の原点なのかもしれません。


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