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 [流山の里山]

タイトルの"凩"、几(かぜかんむり)に木でなんと読むか?

答えは"木枯し"である。晩秋から初冬の間に太平洋側の地域で吹く風速8 m/s以上の北寄りの風のことを指す。この冷たい北風が木を吹き枯らしてしまうので"木枯し"なのである。

木枯しを一文字で"凩"と書いた先人は素晴らしい。単純な字にも拘らず奥が深い意味合いのある風情な漢字だ。


さて、東京で凩が吹いたのは10月25日のことである。それ以降、雨の日や早朝を除いてさほど寒いと感じた日はない。むしろ暖かな日が続いている。

今日は立冬。暦の上では冬に突入したことになる。あれから2週間ほど過ぎたが凩はあの日以来まともに吹いていないのではないだろうか?

夜のこの時間も風も無くしかも寒くない。この時期には珍しく明日は23度まで上がるそうだ。

幸いなことに凩や風を伴った雨が例年に比べて少ないせいか、葉の付きもよろしく、落葉せず綺麗に色付いた葉が多く観られる。

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今年は紅葉の当たり年かもしれない。




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雨が上がって [流山の里山]

冷たい雨が漸く上がって、市野谷の森に日が射し込む。

急に鳥たちが鳴き出す。ヒヨドリである。

地面にはコナラとクヌギのドングリ。
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今一番彼らは安息の時を過ごしている。

春の芽吹き、花、結実そして子孫を大事に育て上げてきた。

雨にも負けず、風にも負けず。今年を無事終わらせることができたのである。

そして来年もまた繰り返す。
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晩秋を迎えて [流山の里山]

今年も残り二ヶ月となった。未明から降りだした雨のおかげで気温も上がらず、12月上旬の気温だったらしい。

流山の里山は晩秋を迎えている。
紅葉で色鮮やかな一方、この時期咲く花は限られてくる。その中でも一際目立つ大きな花、ツワブキである。
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この花の咲く場所はまだ開発から逃れている森の縁である。コナラやクヌギがある典型的な雑木林である。ヤマブドウやサルトリイバラ、ウツギ、ムラサキシキブも生える南向きの斜面。
通る人も少しの生活道路だが、それが逆に良いのかもしれない。風も無く、晴れた冬の日はいつまでもいたいそんな森の縁の小径だ。





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熊野神社 [流山の里山]

流山で一番好きな森。

恐らく昔、この森は鎮守の森として大事にされたことであろう。

この森に祀られる熊野神社。
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神社を含めたこの森も近い将来開発によって消えてしまう。また流山から貴重な里山がなくなる。




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オギ [流山の里山]

おおたかの森の脇の造成地に家が建たず2年。パイオニア植物のオギが一斉に芽吹き、秋には花を咲かせる。
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この辺りは森であった。そして川蝉も来る沼があり、自然がそのまま残されていた静かな場所でもあった。
TXが開通すると一気に森は無くなり、沼は埋め立てられ、昔の風景は消滅した。
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蟷螂 [流山の里山]

オオカマキリのメスである。
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この時期クズの葉の上で獲物を狙っている所を良く見掛ける。

先日、久しぶりにカマキリが飛んでいるところを目撃した。個体自体大きい昆虫なので飛んでいる姿は重々しく何とも滑稽であった。
カマキリの翅は移動のための飛行と言うより、翅を拡げて威嚇に使うのが主だそうだ。

前肢の鎌を胸に引き寄せて拝んでいる、いやファイティングのポーズのままじっと動かず獲物を待ち構える。

我々の天敵スズメバチやバッタ類、トンボ等の昆虫や蛙やミミズまでも食べてしまい、すべて生きている物のみで、死んだものには手を出さない。秋も深まり獲物が少なくなってくると共食いもするほど貪欲になる。

よく交尾後、メスがオスを食べてしまう話は有名だが、ある種ではオスはメスに頭部を食べられた刺激で精子嚢をメスに送り込むものもあるそうだ。
オスの頭部や上半身を失っても交尾ができるらしく、子孫繁栄のためとはいえ、何とも凄まじい話である。


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豪雨のち秋晴れ [流山の里山]

昨夜から吹き出した風は夜半頃さらに強まり、日付の変わった未明から雨も加わり嵐になった。
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仕事に行く時間を30分遅らせて出ていくと、雨も大分収まっていた。
しかし径には枝葉があちこち落ちていて、大きな水溜まりも創っていた。
下水の蓋が外れ、大量の水が溢れて出たことを物語るように、土や草、ゴミ等が道路に散乱している。

時間が経つに連れ、急速に天気は回復。雲の合間から秋空が顔を覗かせ始め、青空が大半を占めるようになった。
暫く晴れの秋空が続くそうである。


天気が悪くなる前に流山の中地区で撮ったチカラシバ
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猫じゃらし(エノコログサ)のジャンボサイズである。荒れ地に生え、名の通り、力を込めても中々引っこ抜くことが出来ないイネ科の植物である。

右は中地区の森。この日、オオタカが飛来してきていた。
オオタカが住んでいると言われる流山の市野谷の森。このタカがここまで来ているのか定かではないが、中地区とその隣の熊野神社の森で良く見掛けることがある。


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三寒四温 [流山の里山]

最近暖かったり寒かったりを繰り返しています。暖かい時は4月並み、寒いと北風が相変わらず強く吹く、そんな天候がこのところ続いています。しかし少しずつではありますが、春に一歩ずつ近づいて来ています。

流山の里山も春を迎えています。
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ヤツデの果実

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ネコヤナギ

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曇り空の熊野神社の空はモノトーンです。

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熊野神社の森と中の森の中間にある梅林にて。

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タラノキの芽はまだまだ出ません。

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ヒメオドリコソウ

市野谷の森の脇にある柿農家の植え込みの木々が先月まではまだ少し残っていたのですが、すべて伐採されていました。その向こうに見えるのは新設校です。
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ニワトコはもう葉が出始めています。山菜として食べることができますが、多く摂取すると良くないそうです。
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クヌギ林もまだモノトーン。
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カケスのギャギャとうるさい鳴き声の中、池に下りていってみました。冬場で水位も低くなっています。
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枯れたスギの木伝いに一羽の鳥が忙しそうに移動しています。アカゲラでした。この森で見るのははじめて。木を叩いてごちそうを探しています。
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ゴンズイの冬芽
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シロダモの冬芽
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天気が優れない森の中はまだ昼下がりにも関わらず薄暗いです。相変わらずけたたましいカケスの鳴き声が、よくTVのドラマなどで不気味なシーンに使われていることもあり、現実味を感じさせます。
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長居せずに運動公園に。アセビの花が咲いていました。
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次回来る時はまた一歩春が近づいた流山の里山の風景を観ることでしょう。




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また森がひとつ消えていく [流山の里山]

連日多忙を極め、なかなか里山に行く機会が少なくなってしまっている。

少しでも顔を出さないと気が済まない性分になってしまって、それが5分であっても夜中であっても構わない。ほんの僅かな一時でも離れてしまうと途端不安に陥ってしまう。まるで大好きな人と付き合っているかのようだ。

この二日間天候に恵まれず、仕事の合間を見て写真の整理を行っていた。
先日日曜日撮ったものを含めてピックアップしてみた。

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お約束の熊野神社の空。良く観ると左上のイヌシデの枝先に変化が見られる。冬芽が成長してきていることに気付く。

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中の森のコウヤボウキ。茶色の種子が観てとれる。


八木の森に行く途中の"ひだまりの小径"周辺ではシダレヤナギとイヌマキの木が伐採。その木の日陰で育っていたユキノシタは陽が必要以上に差し込むので、葉が黄色く変色してしまった。
その先の正に八木の森の道路挟んだ反対側に広がる森はこの1ヶ月で伐採され、消えてなくなっていた。ここも宅地化されるのであろうか?
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八木の森
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こちらのイヌシデも芽吹き始めている。常緑の樹木はシラカシ。

ハリギリの冬芽はあまり成長していないようだ。
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ゴンズイの冬芽
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そして市野谷の森
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タチツボスミレの葉が落ち葉を掻き分けてお目見え。
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森のスギは大分色付き開花寸前です。
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少し来ない内に流山の森は徐々に消えかかっている。どこまで開発が進むのだろうか?
いくつかの里山を見てきているが、この流山には里山を保全しようという試みは無いように見えて仕方ない。
流山の南はほぼ田んぼを無くし商業施設が立ち並び、セントラルパークやおおたかの森は住宅地となってきている。森はもう東側の八木辺りと北側の市野谷の一部、中地区、公園や神社・寺院の回りぐらいしか残されていない。非常に悲しい現実である。

一日にして森を壊すことはできるが、森を作るには100年は最低かかるのである。



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雪の残る熊野神社 [流山の里山]

風の強い日が続きます。先週降った雪、流山の里山の日中も陽が射さないところでは溶けずに未だに残っています。

仕事の合間に熊野神社にお邪魔しました。神社に通じる小道も日中陽が射さないので5cmほど積もったままです。

寒風吹き荒れる中、ネコヤナギの冬芽が出てしまいました。
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寒さ対策の白い毛で覆われた帽子を被っています。もう一月の辛抱です。

朝この時間にお邪魔すると必ずといって良いほど、神社にお参りに来る白衣を身に纏った看護婦さん(?)に お会いします。
最近ではご挨拶するほどになりましたが、以前は自然観察目的で森に入る格好をしている私を訝しげの様子で見ていたものでした。

神社本殿の屋根とその脇にはまだ雪は残っています。
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今日も晴れ渡った冬空を見上げリセット。
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北風に乗っていい香りがしてきます。ロウバイの香りです。スイセンと共にこの時期もっとも早く咲くこのロウバイは冬も活動する昆虫や鳥にとって貴重な食料になります。
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ユズリハ。「譲る葉」と書きます。新しい葉が出ると古い葉が落ちる。別名"親子草"とも言われています。この時期になると葉柄が赤くなります。
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ヤブツバキ。この花目当てにやはり昆虫やメジロやヒヨドリなどの鳥たちがやって来ます。
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今年も同じ場所で同じ光景が見れる、そんな何も変わらないことが一番の幸せなのかもしれません。

先週僅か37歳という若さで友人が旅立ちました。5月に倒れ、それから一言も言葉を発せず、目も開けることなく亡くなりました。もっともっとやりたいことあったはず。ご冥福お祈りします。




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